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目を閉じるたびに

実家に白い犬がやってくる、黒い犬の記憶もあるうちに。 酔うとこの世の全てが許される気がしてしまう。 自分なんかが許されてると思ってしまう。 浮遊に任せた自暴自棄をアルコールのせいにして、自分が不快になる。 明日の仕事を無かったふりをしてアルコ…

思考焼却炉

虚しさは列を成すだろう、俺は全て1人づつ抱きしめる。 遠くに行ったお前を呼ぶ声は俺の声だったか? アパートの横に実をぶら下げた木は誰が回収するでもなく、ただ点としての色彩がそこにあった。野良猫は素通りして今日も己の毛皮を舐めている。 決して手…

満ち満ちてクラッシュ

初めて針持ったんか?ってな具合のパッチワーク、夢だって信じようとしてそういえばしばらく眠っていないことをやっと思い出して睡眠導入剤の代わりになるものを探して脳を弄っている。 私がいないまま健康になったり不健康になったりするあの人、おめでとう…

それはそれであるしそれはそれでもない

「この人の人生に私が登場する必要がない」と悟った時CS放送の自然の番組もしくはNHKで観たような南極だか北極だかの氷の丘が海にけたたましい音で崩れていくイメージが浮かぶ。永遠に氷に戻ることはないし温暖化の深刻さを解くナレーションまで脳内に再現さ…

You know damn well what i mean

全て内面の話である。 期待したり、希望を持ってしまったり、もしかしたらどうにかなるかもしれない、と思ってしまった時、そんな時に金属バットを持った自分が現れる。ヘラヘラしたもう1人の自分の頭をフルスイングする。殴りまくる。ふざけんな、何調子乗…

知らないふりをしてることを知ってる

住んでるところでは時々町内放送で迷い人のお知らせが間延びした声で聴こえてくるのだが、事態としては深刻なのにどうにも緊張感が無い。自分の知らない人が知らないところで行方不明になっている。他者があの人がいなくなったと判断して探しているが、探さ…

それでも眼を開け続けなくてはならなくて

外の雨の音を室内でひとり聞いているときに思い出すのは春特有の中途半端な生ぬるい空気でした。完全さより曖昧さにどうしようもなく感情を揺さぶられてしまう。何を投影しているのかなんて本当はよくわかっている。外の様子を窓を開けずに想像します。した…

あとは寝るだけです

年が明けて、ふと「これでもう死ねるんだ」と瞬発的に思った。それまで最近はそういう行動を起こしたいと思っていたわけじゃないのに。自分でも無意識に浮かんだことに少し驚いた。死ねる、と書いたけどとっくにもう死んだようなものなのかもしれない。 少し…

眼を開くのは夜を待ってからにして

ここ1ヶ月くらいの雑記 ///// 2年ぶりに会った人に「しろちゃん、キラキラしてるね」と言われた。いやどこが、相変わらずぐちゃぐちゃな人生だよ、と返したら「2年前と比べたら全然顔が違うよ、キラキラしてるのが1番だよ」と返答になっているのかよくわから…

そこで照らされておいて

ある日、部屋の電気を消して寝ようとしたら満月の光がベッドをぼんやりと照らしていた。ああ満月って明るいんだな、磨りガラス越しに見る月は大きい靄みたいになってて丸くないな、正円として明るさで存在を放っているのはすごいな?とかよくわからないこと…

フィクションです

鏡で見る自分の顔面が日に日に歪んでいくような気がしている。いつまでたっても上達しない、似合わない化粧で誤魔化していた顔面も自意識には見破られていたようで、吐き気と嫌悪がこみ上げてくる朝。こんな顔で外に晒されなければならない。他者がどうとか…

左腕だけ冷えてる

2019年。別段何が変わったというわけではないがいよいよだな、いよいよだよ、という思いが強くなっていく。終バスを逃して夜中に歩いていると「横断者に注意、スピード落とせ」の看板を見た。私は横断者側だった。歩いていたのでマフラーを巻くのを忘れてい…

彼らの重力が伸び、後ろに座っている

「また」の約束もしないまま夜は終わって朝が来るのだろう。半覚醒を示す眼に容赦なく黄色い太陽光は突き刺さる。この朝を再び思い出すことはそう遠くない。記憶が曖昧に溶けて嘘も本当も無くしていく。それだけが救いでもあり死因にもなる。 何が事実か虚構…

私は元気です

定期的に見る怖い夢がある。その夢を見る前は大抵予兆がある。寝入り端、突然その夢の断片が頭に浮かんだと思えば自分に存在する亀裂から禍々しい、どす黒いものがどばっと飛び出してくるような感覚。自分でもなんだこりゃと思っているので伝わるとは思わな…

目を醒ましてくれ

(先週熱海に行った日の日記) ---------- 何が悲しいのか何に泣けばいいのか何に怒ればいいのか何がしたかったのか何が食べたかったのか誰に気に入られたかったのか誰に褒められたかったのか何処に行きたかったのか自分の感情すら今出すべきものなのか口か…

22:23

元気です。書きたいことはあるのに手が進まなかった。 夏。夏が終わる。と言いつつもまだまだ蝉も鳴くし暑さも続く。何故か9月になるともう秋になったような気持ちになる。今年はお祭りに行けなかった。あと毎年言ってるけど浴衣を着たかった。着る機会は今…

証拠暴力恒星合併

安定して仕事をするようになりました。と言ってもバイトなんですけど。週の始めと終わりに働いて、間は休みにしているんだけど、別件で進めている仕事(と言っていいのかまだ分からない案件)とかもあってさっき5月の手帳を見返したら予定が書き込まれていない…

春なら全部捨てた

朝日がこの世に必要ない人物も必要な人物も等しく炙り出していく。平日の、7時台の電車は学生と感情を抑え込んだスーツ姿の人々で飽和する。朝には似合わない、煙草の匂いが染み付いた服でその塊に入り込む。明らかにここにいてはいけない、疎まれる存在であ…

23:59

今日も寝ては起き寝ては起きを繰り返し、起きている間は最悪の結末ばかりを想像し、気がつくと日付が変わる数十分前だった。まるで義務のように外に出ておくかと思い冴えない部屋着と冴えない顔をコートとマフラーで隠し、部屋の電気と暖房をつけたまま外に…

21:19

大学1年の頃に作り直し5年半くらいちまちま書いていたブログがあまりにも個人的すぎて暗すぎて嫌になったので作り直した。 インターネットに日記を書くのは形が変わりつつもかれこれ10年くらい続けている。一つ前のやつ以外は全て消してしまった。文体の稚…